デンタルローンを使わないで歯科矯正資金を調達しました

高額な矯正治療費

 子どもが歯の矯正を受けるときに、保険の利かない高額な治療費の資金繰りをどうするのかは悩ましい問題です。

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デンタルローンが無難でおトク・・?

 すると、だいたいどこの矯正歯科にも、カウンターにさりげなーく「デンタルローン」のリーフレットが置いてあって、

  • 歯医者さんに置いてあるってことは、歯医者さん推奨なんだろう
  • 「デンタル」ってことは、歯専門のローンだから割安なのでは?
  • いろいろ考えるの面倒くさいし、ここで借りればいいや

 的なノリで、なんとなくデンタルローンを使うか・・みたいな思考になると思います。

 でもそれって全部自分たちの単なる思い込みで、実はそんなことはどこにも書いちゃないんですよね。。

いざリサーチ

 というわけで実際どうなのか調べてみると、金利は安いところだと5%くらいで、確かに普通のカードローンやキャッシングに比べると、多少割安ではあるようです。

 しかしながら、

  • ローンであることに変わりはなく、全額返済が終わるまで毎月決まった金額を遅滞なく返済しなければならない。
  • もし遅滞すると、ペナルティ(遅延損害金)が発生する上に、信用情報にも傷がつく。
  • なぜか申込むまで金利を教えてくれないローンがあり、借りるかも分からんのに詳細な個人情報を提供しなきゃならない。
  • 客観的に情報を比較できるマトモなサイトがどこにも見当たらない。
  • サイトのノリがアレで、ソコハカとなくキケンなニオイを醸し出している。

 などを考えると、今まで一度も借金なんてしたことない人にとっては、結構強めに「心理的抵抗」を感じるのではないかと思います。

総合口座の当座貸越」という選択

 そこで私は、銀行の総合口座の当座貸越」というものを利用して資金を調達しました。おそらく、ほとんどの人は聞きなじみのない言葉じゃないでしょうか。

 ざっくり言うと、「定期預金を担保にしてお金を貸し出す」仕組みで、

  • 月々返済不要、返済期限なし→自分のペースで返済できる
  • 当座貸越の上限金額は、定期預金の90%まで
  • 利率は、担保となる定期預金の約定利率に0.5%~1.7%程度を上乗せした率
  • 貸し出した金額は預金通帳にマイナスで記帳される
  • 預金口座にお金を預け入れたり、定期を解約したりして預金口座にお金が振り込まれると、自動的にその金額分マイナス額が減少する
 みたいなルールで運用されています。

「お金のカタマリ」を崩してはイケない

 ここまで読んで、「定期預金あるなら、それを解約して治療費に充てればいいじゃん」と考える人もいると思います。

 しかしながら、汗水垂らして長年コツコツと貯めてきた定期預金という「お金のカタマリ」を一度でも崩してしまえば、それを再び積み上げるのは容易ではありません。

 不思議なことに、人はなぜか同じ金額を「貯める」よりも、「返す」ほうが苦もなく続けられるのです。クレジットカードがその良い例です。

  また、現在そもそも定期預金が無いという人は、伝家の宝刀「親に頼る」オプションを迷わず選択しましょう。その資金でそのまま定期預金を組み、当座貸越を使えばよいのです。

 当座貸越がゼロになったあかつきには、無事定期預金を解約し、親から借りた資金をそっくりそのまま返すことができます。

「当座貸越」に便利な銀行

 「総合口座の当座貸越」は、メガバンクや地銀などであればどこでも大体取り扱っているので、メインバンクにしている銀行を使ってもいいのですが、

  • 土日でも手数料無料で返済できる
  • 定期預金の利率が高い

 などの理由で、私はイオン銀行を使うことにしました。イオンで買い物すれば、WAONポイントも貯まるし。

 ワオーン!